Last-modified: Tuesday, 02-Sep-2008 23:49:09 JST


「コンサル業務日報」ゆーなー(汗;)

(↑上のタイトルは適当に変わるんだけど、本当のタイトルは「紀長日誌」 (Kichou KATAGIRI's weblog))

※「えんじ色」で検索して来られた方へ:高輪組をご覧ください。History(アンナミラーズ年表)

※静岡県内のメイド喫茶ネタ:スピナッチ(静岡 ※一時期閉店するも復活)HarmonyDolls(浜松・弁天島 ※閉店)第1回HarmonyDolls第2回メイドール(静岡)Install(静岡 ※パブのみに移行→終了?)JAPANESE MONSTORS(静岡 ※店名変更「ノックターン」)

※横浜駅界隈のメイド喫茶関連ネタ:HoneyHoney(横浜駅・岡野町)DearCafe(横浜駅・岡野町)第1回DearCafe第2回バレンタイン(横浜駅・鶴屋町 ※終了)ふぉり〜II(横浜駅・南幸 ※終了)

※新川ブランドの1号店:Cafe Rigoletto(吉祥寺)

アンナミラーズに明日はあるの? ― 「起死回生策はある」というのが、片桐の立場でした。→アンナミラーズに明日はない

※掲示板等へ、「紀長日誌」のURIを記載することはご遠慮ください。リンクについてなど、詳しくは、Caution! をお読みください。


撫子アンテナ/ hanya-n

Sep.2.2008(TU)―アンナミラーズ、出口無し?―「新規出店」報道その後―

_ 「ん、赤坂店も遂に閉店カー」などと、RinRin王国を見て気付くような体たらくぶりの、元組長です。最近だらしねえな。

_ で、久々にアンナミラーズの公式サイトを見たら、アンナミラーズ 赤坂山王下店は、8月31日(日)をもって 営業を終了させていただきました。とかあって吹いた。9月に退店じゃなかったのかよ。

_ 古くからのアンミラ好きであればご存じの通り、同店は平日の昼・夜には客がそれなりに入っていたものの、それ以外の時間帯は殆ど空いていたわけで、他店がバタバタと閉店していく中でよく残っていたとも言える。そんなわけで、同店閉店の報に接しても「やっぱりそうか。仕方ないね。」という感想を持った方は少なくないのでは…と思う。

_ しかしながら同店閉店の意味を考えると、本丸陥落というキーワードが、ふさわしくも思えてくる。久々に、アンナミラーズの動向について分析してみたい。

_ 2年ほど前に、アンナミラーズに明日はないで、アンナミラーズは減ることはあっても増えることはないという予測を書いたところ、その後出店再開するとの報道が出て、正直驚いた。しかし、その後今日に至るまで、井村屋製菓の公式発表として「アンナミラーズの新規出店」について触れられたことはない。

_ 直近である平成20年3月期の決算短信では、次のような表現がある。

今後はフードサービス事業において現在まで培ってきたブランドを流通マーケットにおける活用も視野に入れて事業再構築をしていきたいと考えております。

_ 結局のところ、日本経済新聞の報道自体は「新規出店を検討する」というレヴェルの内容だったのではないかと思われる。もしある程度具体化している話であれば、これまでの決算報告で何も触れられないこと自体が不自然であろう。

_ ところで、アンナミラーズの経営状況は改善しているのであろうか?

_ (以下の表は、井村屋製菓全体について。連結での営業利益は、現時点でWeb上から参照できたデータのみ記載)

(井村屋製菓) '01年3月期 '02年3月期 '03年3月期 '04年3月期 '05年3月期 '06年3月期 '07年3月期 '08年3月期
売上高(連結、百万円) 33,568 32,339 33,302 32,877 34,132 33,557 32,279 32,397
営業利益(連結、百万円)         966 631 -510 -380
営業利益(単独、百万円) 850 438 631 -306 552 319 -649 -429

_ (以下の表は、アンナミラーズ事業部→外食事業部→フードサービス事業部→フードサービスカンパニー→フードサービス事業部について記載。

(フードサービス(FS)事業) '01年3月期 '02年3月期 '03年3月期 '04年3月期 '05年3月期 '06年3月期 '07年3月期 '08年3月期
売上高(百万円) 2,093 1,982 1,906 1,737 1,560 1,259 907 733
前期比   -5.3% -3.8% -8.9% -10.2% -19.3% -27.9% -19.2%
うちAM売上高(百万円)       ? 1,460 1,118 668 531
AM店舗数 15 14 13 10 9 6 3 3
うちJ売上高(百万円)       ? 101 141 240 202
売上高比率(FS事業/連結) 6.2% 6.1% 5.7% 5.3% 4.6% 3.8% 2.8% 2.3%
(事業)営業損失(百万円) -190 -21 -60 -156 -236 -221 -237 -184

_ 井村屋製菓全体として厳しい状況に追い込まれる中、億単位の赤字を出し続けるフードサービス事業の構造は一向に改善されていない。もし黒字化の見通しが新規出店の条件とされているとするならばば、ここ数年のうちの出店は当面望めそうにない。

_ 営業損失の内訳自体は明らかにされていないが、フードサービス事業の収益改善の切り札となるはずであった「ジュヴォー」が、昨今のユーロ高や玉川店の不振で足を引っ張っている可能性が高いように思われる。とはいえ、当時の責任者が今また事業部のトップに返り咲いている状況であり、また提携先との契約もあるはずであり、そう簡単に縮小することもできないのではないかと想像される。

_ 一方、3店舗残ったアンナミラーズのうち最も不採算であった赤坂店を閉鎖すること自体は、数字の上では正しい判断といえる。しかし、この判断によって、新規店舗出店の可能性は当面無くなったものと、小生は判断する。

_ 元来アンナミラーズは、わざわざ地価の高そうな場所に出店する傾向があった。しかし、これはブランドイメージの為の戦略であったと言われている。一時期行われていた催事において、例えば「自由が丘 アンナミラーズ」という標記がチラシ等で出ていたこともある。

_ 赤坂店自体の立地はともかく、「赤坂にある店」というイメージは、もし東京圏以外の都市に出店する場合には、ぜひとも残しておきたかったはずである。しかしながら、全社的にコストカットが至上命題になっている井村屋において、そのような判断をとる余地は残されていなかったのではないかと思われる。

_ しかしながら、決算報告において

首都圏の大型商業施設の建設による周辺環境の変化や外食の低迷などもあって…苦戦

などと現状をとらえているようでは、新規出店したところで成功する可能性は少ないのではないか。外食産業全体が厳しい状況にあるのはもちろんであるが、その中でもそれなりに成功している企業は日本レストランシステムなどが存在する。(興味をお持ちの方には、同社創業者による著書『外食・非常識経営論―今の売上で、2倍の利益を上げる方法』をお勧めしておく。)

_ これまで35年間も同一業態を保ち続けてきたこと自体は奇跡に近く、そのこと自体は素晴らしいと思う。しかしながら、時代によって客層も変化するし、また嗜好も変化する。そういったものを無視して果たして良いのか。また、接客業でコストカットを聖域無く行えば、そのつもりはなくても客からは「安っぽくなった」と感づかれる。もっと、守るべきもの・変えるべきもの…を、抜本的に見直すべきではないのか。それこそ、マサに聞け。(何

_ 正直なところ、今の自分としては、アンナミラーズに望むことは何もない。望んだところで、どうしようもないと思うから。

_ なお毎度のお断りだが、片桐は飲食店で働いた経験は無く、また、井村屋製菓株式会社の関係者でもないので、念のため。また、予測に属する部分は片桐の私見なので、井村屋の社員に尋ねたりしないように。


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